北区上映に寄せて

監督 平松恵美子

 疎開保育についてのルポルタージュを初めて読んだのは、2014年のことでした。その時の驚きをいまだに忘れません。二十代の青春真っ盛りの若い保母たちが、幼い子どもたちを空襲の惨禍から守るためだけに、年長の親御さんを説得して決行した事実。彼女たちの情熱。意気込み。そしてそうさせた戦争というもの。
 保母たちが成し遂げた疎開保育を若い出演者や子どもたちとワアワア言いながら作ったのが『あの日のオルガン』という映画です。
 疎開保育を牽引した保母の一人、畑谷光代先生が戦後創立した豊川保育園のある北区で上映いただけることを嬉しく思っています。そして、ここから保育・命・平和へと語り合いが広がればと心から願います。

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